コロナウイルスが与えるスポーツビジネスへの影響【アメフト編】

野球編サッカー編バスケ編に続いて今回はアメフト編を書きたいと思います。ちなみに僕が世界で1番好きなスポーツがアメフトなので、少々アツく語ってしまう可能性が高いですがご了承ください。

日本にはプロリーグがなく、まだまだマイナーなアメリカンフットボールですがアメリカの4大スポーツでは最も人気が高く、当然の如く収益性も抜群です。それを象徴する話として、NFL(National Football League)の全32チームはシーズンが始まった瞬間に黒字になるのが確定していると言われており、2019年度最も収益が低かったレイダースでさえ約28億円の営業利益を出していますのでその凄さがわかると思います。最も収益が高いチームはダラスで約420億円ですが、この営業利益は日本の株式市場だと220位ぐらいにランクインし、ヤクルト本社(球団単体ではなく全事業!)とほぼ同じぐらいになっています。なぜNFLがこんなにも成功しているのかは別の機会に書くとして、今まで同様にNFLの収入内訳について見ていきたいと思います。

NFLの場合

2019NFL収入内訳

出典:放映権はこちらを参照/入場料はForbesの各チームを足し合わせた数値から算出/スポンサー収入はこちらを参照

NFLは収入のほとんどをリーグが一括で管理しており、それを分配する形式となっています。なので詳細な数値の算出が難しいのですがおおよそこんな感じになるのではと思います。放映権はここだと50%超えると書いてありますが、僕の算出した数値でもほぼ50%なので大きな乖離ないはず…。(そもそもでNFLは収入は“national revenue” “local revenue”という大きな括りでしか発表しておらず…

MLBと比較すると「放映権とスポンサーの割合はほぼ同じだが入場料の割合がやや低い」

NBAと比較すると「放映権の割合はほぼ同じだが入場料の割合が少し高く、その分スポンサーの割合が低い」

という感じでしょうか。MLBとNBAにかなり似ていますので、バスケ編でも書いた通りでMLB型ないしはNBA型、つまりはアメリカ型とも言えるでしょう。逆にJリーグがプレミアリーグ同様にスポンサー収入の割合が高かったですが、サッカーは比較的スポンサー収入の割合が高いのが共通項とも言えるかもしれません。

NFLはシーズン開幕までまだあと5ヶ月近くありますので本格的に影響が出始めるのはもう少し先になるのではと思いますが、MLB同様に無観客試合での開催の検討、さらには放映権やスポンサー収入の交渉などは水面下で進んでいるのではないかと思います。入場料収入の割合が25%近くありますので、これが全てなくなると一定のダメージはありそうですが、冒頭に書いた通りでかなり健全な経営が行われていますので、1.2年であれば持つのではと思います。(むしろNFLがリーグとして管理しているのでそこの強みが出そう。

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