6月19日に開幕したプロ野球も各チーム9試合ずつを終え、セ・リーグは事前の予想通り巨人が首位、パ・リーグはまさかのロッテが首位という結果になっています。まだ9試合しか終了していないのでこれから先はわかりませんが、ある程度は各チームの戦い方などが見えてきたのではないかと思います。
さて、今回は開幕直後からまことしやかに噂されている今年は飛ぶボールなのではないか問題を検証してみたいと思います。ちなみにそう言われる原因が今年は大味な試合、つまりは打撃戦が多いことや開幕戦で広島の大瀬良投手や阪神の西投手がホームランを打ったこと、さらにはこの下の動画にもあるように広島の鈴木誠也選手が「あれが入るの?」みたいな感じで驚いていることなどが挙げられます。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) June 20, 2020
打った本人もびっくり😲
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かるーく合わせた当たりが風に乗って💨#鈴木誠也 ソロホームラン🌈⚾
⚾プロ野球・開幕第2戦(2020/6/20)
🆚DeNA×広島
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そこでまず今年のホームラン数を調べてみました。
1試合平均2.04本のホームラン
まずセ・リーグは合計で27試合を終えた時点でホームランが59本で1試合平均が2.18本、パ・リーグも同様に27試合を終えた時点でホームランが51本で1試合平均が1.89本となっています。
両リーグを合計すると54試合110本で1試合平均が2.04本となっています。つまりは1試合あたり2本はホームランが出るということになります。
皆さんはこの数値を見て多いと思いますか?それとも少ないと思いますか?客観的に数値を見るために過去のシーズンとの比較、統一球が導入された2011年以降の数字と比較してみたいと思います。
2011年シーズン以降との比較
シーズンごとのホームラン数
合計 | セリーグ | パリーグ | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
年度 | 試合数 | 本塁打数 | 1試合平均 | 本塁打数 | 1試合平均 | 本塁打数 | 1試合平均 |
2020 | 54 | 110 | 2.04 | 59 | 2.19 | 51 | 1.89 |
2019 | 858 | 1688 | 1.97 | 837 | 1.96 | 851 | 1.99 |
2018 | 858 | 1681 | 1.96 | 825 | 1.93 | 856 | 2.00 |
2017 | 858 | 1500 | 1.75 | 718 | 1.68 | 782 | 1.83 |
2016 | 858 | 1341 | 1.57 | 713 | 1.67 | 628 | 1.47 |
2015 | 858 | 1218 | 1.42 | 571 | 1.34 | 647 | 1.51 |
2014 | 864 | 1361 | 1.58 | 738 | 1.71 | 623 | 1.45 |
2013 | 864 | 1311 | 1.52 | 714 | 1.66 | 597 | 1.39 |
2012 | 864 | 881 | 1.02 | 454 | 1.06 | 427 | 0.99 |
2011 | 864 | 939 | 1.09 | 485 | 1.13 | 454 | 1.06 |
合計 | セリーグ | パリーグ | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
年度 | 試合数 | 本塁打数 | 1試合平均 | 本塁打数 | 1試合平均 | 本塁打数 | 1試合平均 |
2020 | 54 | 110 | 2.04 | 59 | 2.19 | 51 | 1.89 |
2019 | 54 | 119 | 2.21 | 55 | 2.04 | 64 | 2.38 |
2019年シーズンの方がペースは上
上記の表のような結果となっており、各チーム9試合が終わった時点で言えば昨年の2019シーズンは1試合平均が2.21本となっており、2019シーズンの方がハイペースという結果になりました。つまり、ここからも「2020年から飛ぶボールになったとは言いづらい」ということがわかります。
10年で2倍になったホームラン数
あとおまけですが1番上の表を見ればわかるのですが統一球が導入されて「飛ばないボール」だったと言われた2011年、2012年は1試合平均が1.09本と1.02本ですので、2019年の1.97本と比べると約2倍になっているのがわかります。
まぁそもそもで2012年から2013年に掛けて1試合平均で0.5本も増えている時点で明らかに2011年、2012年がおかしいのがわかるのですが(笑)、それでも2013年と比べても0.5本増えているのは注目すべきポイントかと思います。
MLBでも同様にホームランは増加傾向でここ2年、過去最高を更新し続けています。野球をプレイすること自体には変わりないですが、中身が変わってくることは事実なのでこういった数値には引き続き注目していきたいと思います。