[寄稿]2020年シーズン、対戦カード一回り終わった段階の巨人軍を振り返る

  • 2020年7月6日
  • 2020年7月6日
  • Baseball

スポーツインサイダー初となる寄稿記事です。今回は巨人ファンでもあり、さらにTwitterでもキレキレの解説でお馴染みのゴジキ(@godziki_55)さんに寄稿していただきました。ちなみに先日ゴジキさんがこう投稿した直後に岡本和真がホームランを打ち、さすがとしか言いようがない形に(笑)

計算できるイニングイーターや救援陣の運用が今後の鍵

7月5日時点で、巨人の先発投手は菅野智之と桜井俊貴以外は7回以降まで投げきれていない状況だ。そのため、救援陣に対する負担が非常にかかるシーズンとなっている。

点差が開いた試合で先発陣が短くても7回まで投げることが必要になっていくだろう。

ただ、戸郷翔征は高卒2年目ということもあり、先発ローテーションで回しつつ、大事に育てていきたい選手だ。

救援陣の運用は、ランクごとの役割を設けることが早急に必要だろう。例えば、澤村拓一に関しては広島戦で勝ちパターンとして登板したが、痛打される場面があったが、これまでの起用や投げているボールのクオリティを考慮しても、当分は勝ちパターンとして7回を任せる形を取るのがベターだ。

また、救援陣のコマが少なからず影響しているので、昨シーズン勝ちパターンやビハインド時に活躍した大竹寛や戸根千明、畠世周と言った実績組はもちろんのこと、実戦形式で調子が上がっている高田萌生、田中豊樹、堀岡隼人などの若手や中堅のをうまく運用してテコ入れしていくことが必要だろう。

4番打者として成長する岡本和真の今後は?

今シーズンの野手陣の目玉はなんと言っても岡本和真だろう。オープン戦から非常にコンディションが良い状態をキープし、シーズンを迎えられている。

これまでのシーズンとは変わり、チームが一点欲しい場面でホームランを放つのはもちろんのこと、軽打でタイムリーを放つなど「4番」らしい活躍を見せている。

また、今シーズンは飛ぶボールの恩恵もあるおかげか、余裕を持ってボールを待つことができ、コンタクト力が向上しつつ、センターから右方向への長打が増えている。

昨年のCSから非常にいい打撃をしている岡本だが、今シーズンは初の打撃タイトルや優勝を果たせばシーズンMVPも夢ではないだろう。

さらに、坂本勇人や丸佳浩と言った中軸のピーキングが遅れている中、うまくフォローをする形の活躍を見せている。

坂本や丸の調子が上がってきた中、岡本と連動していけると、昨シーズンと同様に非常に厚みのある打線になっていくに違いない。

また、巨人の「4番・三塁手」といえば、長嶋茂雄や現監督の原辰徳など、生え抜きスター選手が代々引き継がれていた中、令和を代表する巨人の4番として岡本和真の名前が巨人の歴史に残すことだろう。

小林の離脱期間の大城の真価と炭谷含めた捕手運用は?

捕手陣の軸である小林誠司の離脱により、大城卓三と炭谷銀次朗の出番は必然的に多くなる。そのため、新型コロナウィルスの微陽性の疑いで、出遅れて開幕直前に思うような調整ができなかった大城からするとチャンスの裏側で、試練でもあるだろう。

特に対広島とのカードでは、バントミスやフリーパスのようにランナーに盗塁を許す場面が見受けられたが、開幕直前に実戦を経験できなかったことから、試合勘の無さを露呈した。

打力は充分なだけに、プレッシャーがかかる場面やランナーを置いた場面のプレーの向上が今後の課題だ。

また、炭谷の起用法も非常に重要である。若手投手陣を上手くフォローしていく役割でありながら、守備面では小林の穴を埋めていくことも期待されるだろう。

左投手との相性もいいため、打撃面でも活躍が見込まれるに違いない。

現在の球界トップクラスの守備力を誇る小林の離脱によって、守備としての要は不在となったが復帰までにこの両捕手+aで、岸田行倫と言った第三の捕手が一軍の場に上がり、期待に応えられるかどうかが鍵になっていくに違いない。

随所で見られる「原イズム」からの終盤力の高さ

開幕から15試合経過(7/5終了時点)し、首位の巨人だが、終盤力の高さは随所で見られた。

特に、7回以降に得点を挙げた試合は、既に10試合あり、終盤での得点力やリーグトップクラスの得点圏打率の高さは、2014年を彷彿とさせる「試合巧者」ならではの試合運びの巧さを見せている。

開幕してからカード一回り終わり、広島以外の対戦カードは勝ち越しできたことはもちろんのこと、他球団に対して「巨人戦は終盤にかなりプレッシャーかけられる」というイメージをつけられたことも今後の戦い方に大きな影響を与えていくのではないだろうか。

丸佳浩の復調や中継ぎ陣の起用法の安定はもちろんのこと、終盤に出てくる代打や代走の切り札の成功確率を高めていくことにより、第二次原政権のようなビハインドの場面でも相手にプレッシャーをかけられる強さがさらに増していくだろう。

さらに、2018年からチームを支える志田宗大スコアラーの分析から繰り出されるスカウティング力や石井琢朗野手総合コーチの指導力はかなりのものがある。

また、今年のような同一リーグのみのシーズンの戦い方も原氏だけ経験している(第一政権)ことも今後活かされていくことに違いない。

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