7年間お世話になったHEROZ株式会社を卒業しました

  • 2020年7月9日
  • 2020年7月10日
  • Business

2013年5月からお世話になったHEROZ株式会社を2020年6月末で退職しました。在職期間は約7年。社会人になったのが22歳で、今年で、と言うか今日(7/10)で32歳なので10年間社会人をやってきましたが当然のごとくHEROZが今までで最長で、自分でもまさかこんなに長く働くことになるとは思っていませんでした。今まであまり自分語りや考えていることを表に出すことが少なかったですが、今回は感謝の意味も込めて少しだけ振り返ってみたいと思います。少し長くなるかもしれないですが最後に僕の今後についても書くので良かったら読んでもらえると嬉しいです。

★最後に「アンケート」があり、ぜひそこだけでもご覧ください!

■HEORZと出会う前

新卒DeNAからのどベンチャーへ

僕は新卒でDeNAに入ったものの半年ほどで辞めて、少しの間フラフラしていました。このときの僕はいま思い出すと恥ずかしくて堪らないですが、とっても生意気で「自分がめちゃくちゃ賢い」と信じているガキでした。ちょうどフラフラするのをやめないといけないと思っている矢先に、当時ルームメイトだった方にとあるベンチャーを紹介してもらい、社長と意気投合し、参画することを決めました。(社長と会ったのは今はなき渋谷のRESPEKTだったのを今でも覚えています。

その会社はどベンチャー中のどベンチャーで、いわゆるキラキラなスタートアップ感はほぼなく、入居するビルは、近くを大型トラックが走るだけでも揺れるようなところでした。お客さんとテレカンしている最中に地震が起きて、ビルが崩れそうなくらい揺れて「これはやばい、大地震が来た!」と思って外にメンバー全員で飛び出したら震度3。お客さんに大笑いされたのを今でも覚えています(笑)

事業としてはソーシャルゲームを作っていて、まだブラウザソシャゲがギリギリ流行っている時期で少人数ながらなんとかやっているという感じでした。僕の役割はプランナー兼ディレクター的な感じの便利屋さんで、本当に本当に朝から晩まで働きまくったのを覚えています。毎日朝10時には会社に行き、明け方近くまで仕事をしてシャワーと仮眠を取りに少しだけ家に帰る生活。1ヶ月のうちに休みと呼べる日はほぼなく、リリース前後の1番忙しいときだとおそらく月に500時間弱働いた気がします(笑) ただ、本当に楽しかった。CEOが1つ上でCTOが同い歳、他にいたメンバーもほぼ同い歳ぐらいで、毎日何かしら問題が起きて動物園状態でしたが楽しかった記憶しかありません。そしてこのときの経験があったからこそ今の僕があるのは間違いありません。上述した生意気さが取れ始めたのもこの会社での経験があったからこそです。

突然の会社解散、そして転職へ…

そんなカオスな状況で1年近く走り続けていましたが、楽しい時間も突然終わりを迎えます。会社の経営は倒産するほど悪いという状態ではなかったのですが(むしろまだやっていけた)、とある理由で会社を解散することになりました。途中参画ではありましたが、自分にとっては凄い思い入れのある会社でしたし、何よりも一生懸命やってきた皆とこれで終わりというのはとても悲しいことでした。一方で、個人としても会社の組織としてもかなり無茶をして疲弊していたので仕方ないかという気持ちもあり、ほかにも色々なことが重なったタイミングでもあったので、ある意味では良い機会になるとも思っていました。

当時の僕は起業するか、どこかに転職するか悩んでいました。ちょうど25歳ぐらいで周りも起業し始めており、学生時代から起業したいと言っていた自分もそろそろやらないと手遅れになる、かっこ悪いという気持ちがありました。が、どこか心の中で少し怖かったこと、さらには会社が解散したこともあって「もっと会社に貢献出来たのではないか」「若さだけで突っ走りすぎたのがよくなかったのでは」という反省の気持ちも強くありました。そこで他の会社を見てみるのも悪くないと思い、ずっと前から目をつけていたHEROZに会社のお問い合わせフォーム経由で応募しました。(ちなみに後日談ですがお問い合わせフォームから採用応募来くることがなかったらしく、最初はいたずらと思っていたとのことです笑

■HEORZとの出会い

当時25歳目前だった僕が会社を選ぶ際に指針にしていたことは3つありました。

①大人な経営を学べること
②IPOするときの目論見書の1枚目に名前を載せること

③自分の活躍できる場所があること

それぞれどんな意図や背景があるか説明していきます。

①大人な経営を学べること

言葉を選ばずに言うと前職のベンチャー企業はとっても子供でしたし、ある意味でそれが強みでもありました。ただ、振り返ってみると勢いだけではなく、もっともっと数字と向き合い、緻密に経営や物事を考える経験やスキルが自分には足りていないと思い、そういったことが学べる会社を選ぼうと思っていました。

②IPOするときの目論見書の1枚目に名前を載せること

これには大きくわけて2つの意味があります。1つ目は「会社、産業の目利き力」。全ての会社がIPO出来るわけではないので、これは自分自身の会社や経営者を見る目が問われます。何よりも伸びている会社や産業で仕事をすることが最も自分を成長させれると今も昔も思っています。そのためにも色々と事前に調べて、自分なりの仮説や答えを持って会社を選ばないといけません。簡単そうで意外と難しい。2つ目は「会社になくてはならない存在になる」。IPO出来ないと何も意味がないですが、もしIPOする場合に「自分がしっかりと会社に貢献して認められたい」という気持ちがありました。「あの会社に(たまたま)いたんだよね」ではなく、「あの会社でこういうことをしたんだよね」ときちんと語れるようになりたかったという気持ちが強かったです。それが結果として目論見書の株主欄の1枚目に名前が載ればいいなと思っていました。

(8年前のFacebookの恥ずかしい投稿)

③自分の活躍できる場所があること

これが最も大事だと思っていて、どれだけ能力があっても自分がやりたいポジションに自分より適している人がいればその仕事を自分ができない可能性が高いです。そうなった場合に、自分の能力を最大限に発揮することは難しいと思います。僕自身、自分の経験を踏まえて「より難易度の高い意思決定が人を成長させる」と考えているのでより裁量と責任が大きいポジションを任せてもらうというのはとっても大事だと思っています。そのポジションで結果を出すことでさらに裁量と責任が大きくなり、自分もさらに成長するというサイクルが回ると思っています。なので会社を選ぶときに、自分が入った際にそこでどれぐらい裁量と責任を持ってやらせてもらえるかを意識していました。

僕が入社した2013年のHEROZはまさにこの①~③の条件を満たしていました。今は田町駅近くの凄いキレイなビルに入っていますが、昔はそれこそ凄いボロいビルに入っており、面接を受けに行ったときに前職と同じベンチャー感があると思って逆にワクワクしたのを覚えています(笑) 共同創業者の林さんと高橋さんが出てきてくれて、色んな話をしたのを今でも覚えています。そしてあのとき高橋さんとやりとりしたメールは僕の宝物で今でも大切に保存しています。

■HEROZでの仕事

ポケモンさんとの出会い、事業立ち上げ

入社して2年弱は前職から引き続いてソーシャルゲームを担当していましたが、色々な経緯があり、株式会社ポケモンさんと「ポケモンコマスター」を共同で開発させていただくことになりました。

今ではスマホゲームがいくつか出ているポケモンですが、当時はスマホゲームを一切出していませんでした。だから、ゲームを開発していること自体も漏らしてはいけない秘密。そのため、僕のチームだけはHEROZの皆と別オフィスで開発することになりました。なのでオフィス選びを行い、そこからメンバーを1人ずつ面接して採用していくという完全に0からの立ち上げ。最終的には30人ほどの大所帯となり、立ち上げ人としてプロジェクト全体のマネジメントを約4年近くやらせていただきました。このときほど自分を成長させてくれた経験はないと思います。時には辛いこともたくさんあり、リリース前にはRedmineのチケット番号を暗記しすぎて夢に出てきたり、プレッシャーでご飯が全く食べれなくて激痩せしたのも良い思い出です。そして、このときに同棲中で結婚するつもりだった彼女にも仕事のしすぎで愛想を尽かされて振られたのも今では良い思い出です。おかげで未だに独身です(笑)

このときに一緒に仕事をしてくれたメンバーには感謝の言葉しかありません。立ち上げ当初の僕は、まだ25歳。時には厳しい言葉や心無い言葉を言ってしまったこともあったのですが、そんな僕のわがままや無茶振りに対して真摯に耳を傾けてくれました。そんな中でも毎日夜遅くまで一緒に頑張ってくれ、無事にスケジュール通りにリリース出来たのは今でも僕の1番の誇りです。

(リリース後にみんなで撮った写真)

ポケモン社の皆さんにも言葉では言い表せないぐらい感謝をしています。時には議論が白熱することもありましたが、お互い本気だったからこそ。僕自身皆さんのことをとても尊敬しています。社外の人という立て付けはあれど、一緒に仕事をする上では最高のメンバーでしたし、本当に1つのチームだと思って取り組めたのはとても幸せでした。今でも皆さんのことが大好きですし、僕にとって皆さんと過ごした時間が財産です。

B2Bビジネス拡大、IPOへ

HEROZという会社は僕が入社した当初はソーシャルゲームがメインでしたが、2015年ころからB2Bビジネスへも参入しました。ちなみにHEROZは初めてプロ棋士に勝利したAIエンジニアが在籍しており、いわゆる機械学習(AI)がとっても強い会社でもあります。その機械学習を企業向けに導入するというビジネスを始めたのですが、僕もその中で金融、エンタメなどいくつものプロジェクトを担当させていただきました。SMBC日興証券様との取り組みネットマーブル様との取り組みなどなど。具体的には企業様に出向いてデータの重要性を説き、まずはデータを蓄積していくところやデータがある場合にはそれを使っての解析、最終的にアルゴリズムを作って提供するという仕事です。当時はそこまで言われなかったのですが、今でいう「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の走りのような経験をできたのも僕の武器になっているかも知れません。

そのB2Bビジネスが順調に拡大したおかげで、HEROZ株式会社は見事2018年4月20日に東証マザーズに上場し、僕自身も上述した会社を選ぶ際の指針にしていた「②IPOするときの目論見書の1枚目に名前を載せること」を無事に達成することができました。5年越しの目標達成でした。

(みんな笑顔で最高の1日でした!)

そのあともHEROZは順調に成長し、2019年12月には東証一部にも上場を果たし、僕が入社した7年前と比べると見違えるような素晴らしい会社になりました。(7年前は7年前で僕は良かったですがw)

■HEROZからの卒業

なぜHEROZを辞めるのか

今でも林さんや高橋さんを始めとした会社の皆さんのことが大好きですし、何か問題や不満があったわけではありません。「なぜHEROZを辞めるのか?」と言われれば「僕のわがまま」に尽きると思います。2011年に新卒でDeNAに入ったときの僕自身の目標は「30歳で10億円の資産を作る」でした。30歳になるまでそれを目標にして働いてきたつもりですし、だからHEROZやその前のどベンチャーに飛び込んでいったのだと思います。そして本気でその目標を達成したいと思っていました。

HEROZ上場が30歳の年だったのですが残念なことにその夢は叶わず…。自分自身で自分のことをカッコよくないなと思いますし、何よりも本気でやりきれなかったなと反省しています。では、この次もその資産を作ることを目標に生きるのか、そのために起業するのかと聞かれたら答えはNOです。

僕自身、社会人になってから素晴らしい出会いをたくさんさせてもらいました。特に多くの上場企業の経営者と仲良くさせていただき、ファンコミュニケーションズの柳澤さん、LayerXの福島さん、ツクルバの村上さん、Gamewithの今泉さん(実は冒頭に書いたどベンチャーのCTOという縁)、そしてHEROZの林さんや高橋さんなど。皆さんと仲良く、そして近くにいさせてもらって思うのがみなさん「志高く挑戦し続けている」ということ。そんな皆さんを見て自分自身も負けたくない、もっと頑張らないといけないという気持ちが強くなり、HEROZから独立して自分でやるという道を選びました。

■次なる挑戦

スポーツビジネスへ

このブログを読んでくれている人や僕の友人ならご存知だと思いますが僕はスポーツがとっても大好きです。小中学生時代は野球に熱中したものの自分のセンスのなさを痛感して挫折。高校は陸上部でやり投げをやり、努力はし続けたものの肘を壊して大した成績は残せず。大学に入ってからは真剣にスポーツはやっていませんでしたが、プロ野球や学生アメフトやNFLなど常に僕の興味関心はスポーツにありました。今でもMLBやNFLはずっと見ています。そんな大好きなスポーツに関わることが僕の小さい頃からの夢でした。

(昨年のプレミア12の決勝も観戦。早く試合観戦がしたい…)

誰もが上手くなれる環境を作りたい

皆さんにとってプロのスポーツ選手は雲の上の存在、センスがある人がなれる職業というイメージでしょうか?僕自身、最近までそういった考えを持っていたのは事実ですし、何よりも運動神経が悪いのであながち否定できません。一方で、昨今のスポーツ界ではデータが積極的に取り入れられ、上手くなるツールや機会(機械も)が増えてきています。今まではどちらかと言えば誰かに感覚的に教えてもらい、それがわかるor吸収できる人が上手くなるという側面が強く、いわゆる指導者との相性や当たり外れなどがありましたが、最近ではデータの介在によってそういった側面も減ってきています。最近の面白い話で行くとこんな話があります。

「高校生の投手なら、自分で『行ける』と思えば140キロは絶対に投げられる。ちゃんと会話ができて、トレーニングを継続的にやってくれれば、高校生投手の全員がプロに行ける可能性がある」
出典:侍Jの投手が師事する“ゴッドハンド” 選手の能力を高めるメソッドとは?

野球をしたことがある人であれば140キロ投げることの凄さがわかるかと思います。その140キロを高校生であれば「絶対に誰でも投げれる」と仰っている方がいます。実際にこのトレーナーの指導のもとで140キロ投げるようになり、プロ野球のドラフトで指名された選手がいます。ちなみに彼は高校入学時が125キロぐらいで卒業時は150キロを超えていました。まさに今までのセンスがある人が速い球を投げてプロになるという常識が壊れつつあります。

まずは野球に特化したジムを

では何をやるかと言われたらまずは野球に特化したジムをやろうと思っています。今まで散々IT畑だったのに「いきなりジム?」と思われる方もいるかも知れませんが、ジムです(笑) もちろんジムだけで終わるつもりはなく、この先に色々と絵があるのですが、やっぱりスポーツをする以上はオフラインでの場所が必要だと思っており、さらには上述した誰もが上手くなれる環境作りの最初の一歩としてジムをやりたいなと考えています。

野球好きな方ならご存知かと思いますが、MLBを筆頭にして昨今の野球界ではとてつもないデータ革命が起きています。一方で、日本の中学や高校、大学や社会人などアマチュア野球の現場でそのようなデータが活用されているかと言うとまだまだ活用されていないのが実情です。そこでラプソードといった最新機器が揃った野球に特化したジムを可能な限りお手頃な価格で都内で始めようと思っています。この辺り、今の密が敬遠される時代などもあって色々と悩んだ結果での決断でもあります。

つきましてはそのジムをやるにあたって色々と調査をしたく、野球をされる方や野球をすることに興味がある方に向けたアンケートもあるのでよろしければお願いします。(友人など周りで野球をされる方がいたらぜひアンケートを共有してもらえると助かります。)

★野球に関するアンケート★

そして、おおよその構想は固まっているのですが、何よりも致命的な場所が確保できていません…。特にピッチング出来る広さなどを確保できる場所を都内のアクセスのいい場所でと思うとかなり至難の業となっており、難航しております。もし良い場所あるよ、営業したいなどあれば遠慮なくご連絡いただければと思います。奇跡的に野球好きなオーナーさんで貸せる物件があるよという方がいないかなという淡い期待を持っています(笑)

■最後に

興味のある方でもない方でもぜひお茶しましょう

スポーツビジネスに興味がある、僕と話してみたい、興味を持った、暇つぶしになど何でもいいのでもしあれば遠慮なくご連絡ください。今の時代Zoomであれば場所選ばずいつでもできますし、実際に会ってお話も時間さえ合えばお伺いさせていただきます。もちろんTwitterで絡んでもらうのでもOKです。こちらのお問い合わせフォームからもお待ちしております。仲間募集!と大々的に言うレベルにはまだなっていないですし、そんな堅い感じでもないのでカジュアルにお話させていただければなと思います。

あとHEROZではアプリのプロダクトマネージャー、B2B営業をやっていましたのでそちらに興味があるという方でも問題ございません!もしお力になれることがあれば喜んでお力になります。個人的には開発のスケジュール死守、B2B系の営業ノウハウ、お客さんの課題をどう解決するかを実際のソリューションに落とし込む辺りは強いと思います。

https://twitter.com/HisashiIt710

愛しのHEROZにご興味ある方もぜひ

退職エントリーにしては珍しい前職の宣伝もさせてください(笑) HEROZはとっても良い会社で今も伸びており、絶賛採用中です。もしご興味がある方はぜひ下記のリンクから応募してみてください。

HEROZ株式会社 採用情報

僕のブログ見たよ!と言えば面接通りやすくなるなどという特典は一切ないですが、面接の話のネタにはなるかと思います。個人的には退職の挨拶のときにも言ったのですが、カラダが2つあれば1つはHEROZで働き続けたい、それぐらい良い会社です。もし応募はまだ勇気がないという方がいたら僕に連絡してもらえれば僕からでよければHEROZの話はできますので遠慮なくお申し付けください!

もしここ経由で採用決まったら林さんにご飯ご馳走してもらいます(笑)

とっても長くなりましたが最後まで読んでいただき、ありがとうございました。皆さんに負けないように僕も頑張っていきたいと思います。

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