夏の甲子園まであと一歩だった各都道府県の準優勝が多い高校をまとめてみた【東日本編】

  • 2020年5月4日
  • 2020年5月6日
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「平成の甲子園で最も強かった高校と言えば?」という質問に対して、「大阪桐蔭」と答える人も多いのではないでしょうか。その理由として大阪桐蔭は平成だけで春夏合わせて63勝し、なんと8回も優勝しています。(当然勝利数も優勝回数も1番です。)
ちなみに智弁和歌山は勝利数では同じ63勝ですが優勝は3回となっています。
これは出場回数の違いから来るもので平成において春夏合わせての出場回数は大阪桐蔭が20回、智弁和歌山が34回となっています。というか大阪桐蔭は20回出場して8回の優勝は凄すぎませんか…あと、これは高校野球通の人なら常識かもですが大阪桐蔭の野球部創設は1988年でまさに平成と共にあった野球部と言えるでしょう。甲子園通算勝利数ではまだ上位に入っていませんが、令和の時代で確実に上位に入ってくると思います。

と、少し前置きが長くなってしまいましたが高校野球は甲子園に出てくるチームにスポットが当たりがちですが、高校球児たちは毎年各都道府県の地方大会でわずか1席しかない甲子園出場権を掛けて戦います。愛知や大阪などは地方大会で優勝するには8勝も必要な場合もあり、ある意味で甲子園よりも過酷な戦いを繰り広げています。今回はそんな地方大会にスポットを当て、さらには優勝校ではなく、甲子園まであと一歩だった準優勝校を見ていきたいと思います。

調査対象:過去21年の各都道府県の夏の地方大会の最多準優勝校
※記念大会で東西に分かれる場合はそれぞれカウント。

都道府県別の最多準優勝校(過去21年)

都道府県高校名準優勝回数優勝回数
北北海道遠軽4回0回
南北海道北照4回3回
青森光星学院8回7回
秋田7校 ※枠外記載2回
岩手盛岡大付4回8回
宮城東北7回5回
福島日大東北8回2回
山形羽黒5回1回
茨城霞ヶ浦6回1回
栃木国学院栃木4回0回
群馬前橋工4回1回
千葉習志野4回2回
埼玉春日部共栄3回2回
東東京二松学舎大付4回3回
西東京東海大菅生4回2回
神奈川東海大相模5回3回
静岡2校 ※枠外記載3回
山梨東海大甲府6回5回
新潟日本文理5回8回
富山高岡商4回4回
石川遊学館6回6回
福井福井工大福井5回1回
長野佐久長聖7回5回
愛知愛工大名電4回7回
岐阜2校 ※枠外記載3回

※秋田は明桜、金足農、角館、秋田南、秋田中央、本荘、秋田経法大付がそれぞれ2回ずつ
※静岡は静岡商、浜名がそれぞれ3回ずつ
※岐阜は岐阜総合学園、大垣商がそれぞれ3回ずつ

上記のようになっており、最も準優勝が多かったのは青森の光星学院と福島の日大東北の8回となっています。光星学院は準優勝も多いですが優勝も7回しており、合計15回の決勝進出は素晴らしいの一言に尽きます。一方で、日大東北は2002年/2003年の2回の優勝はあるものの、ここ近年の福島県は13年連続で聖光学院が優勝となかなかその牙城を崩せない状況が続いています。いつ聖光学院の連覇を止める高校が出てくるのか、さらにはその高校が日大東北になるのかも気になるところです。

ちなみに最少は秋田の2回で枠外の記載になってしまいましたが該当する高校は7校となっています。優勝校自体も9校と多く、最多は秋田商の7回ですが、秋田商も2015年の優勝後はベスト4入りすらできてない状況なので群雄割拠時代に入りつつあるとも言えるかもしれません。(2018年に吉田輝星率いる金足農が旋風を巻き起こしましたが秋田代表ですね。)

そして個人的に最も惜しいと思っているのが北北海道の遠軽高校です。準優勝4回にも関わらず優勝は0回。2013年の春のセンバツには21世紀枠代表として出場しましたが、夏の甲子園は過去を遡っても1度も出場がありません。北北海道は近年クラーク国際高校の台頭などありますが、なんとかして夏の甲子園に出て欲しいものです。栃木の国学院栃木も同様に準優勝4回で出場が0回ですが、昭和60年の夏に1度だけ夏の甲子園に出場しています。

あと気になるのは我が地元かつ高校野球大国の愛知ですかね。中京大中京、愛工大名電、東邦など全国的に有名な私立が多く、ほぼ毎年地方大会最多の参加校数の激戦区。準優勝最多は愛工大名電の4回でしたが、優勝も7回で合計11回の決勝進出。ただ、この期間に春のセンバツ優勝が1回はあるものの、夏の甲子園は7回出場のうち6回が一回戦敗退という…2005年の春のセンバツで優勝して連覇が掛かる夏の大会でエースの古川秀一(元オリックス)のいるミラクル清峰に延長で一回戦負けしたのが思い出されます。

他にだと東東京は最近Twitterでもやりとりさせてもらっている元DeNAベイスターズの小杉陽太さんの母校でもある二松学舎大付が最多の4回。ただ、二松学舎大付は最近さらに力をつけてきており、2017年/2018年と連覇しています。ちなみに広島東洋カープの神ってること鈴木誠也選手も二松学舎大付の出身です。

というわけで普段は光の当たらない地方大会の準優勝校をまとめてみました。今回は東日本編ということなのでもちろん次回は西日本編となります。冒頭で触れた大阪桐蔭の準優勝回数、さらには最激戦区大阪はどうなっているのか…。

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