平均年俸4.4億円は安い?MLBの歴代大型契約を調べてみた

  • 2020年5月6日
  • 2020年5月6日
  • Baseball

AP通信が2020年のMLBの各選手の正確な年俸を報じ始めています。

MLB average at around $4.4M for 5th year in row

2020年も2019年同様に平均年俸はおおよそ4.4億円のままとのこと。今年はコロナの件もありますし、来年以降はどうなるかちょっと読めない感じではありますが…ただ、平均4.4億円は日本のプロ野球の平均が約4,000万円弱なのでおおよそ10倍。MLBとNPBのマーケットサイズもおおよそ10倍なのでそのまま反映されている形です。なぜこんなにも差が開いたのかみたいな話は今後していくとします。今回は年俸4.4億円でも十分に凄いのですが、MLBでは度肝を抜かれるような契約が近年連発されており、歴代の大型契約について見ていきたいと思います。

歴代の大型契約一覧

順位選手チームポジション契約年年数総額(億)年俸(億)
1マイク・トラウトLAA外野手201912455.838
2ブライス・ハーパーPHI外野手201913349.826.9
3ジャンカルロ・スタントンMIA外野手201513344.526.5
4ゲリット・コールNYY投手20209343.4438.2
5マニー・マチャドSD内野手20191031831.8
6アレックス・ロドリゲスNYY内野手200810291.529.2
7ノーラン・アレナドCOL内野手20198275.634.5
8アレックス・ロドリゲスTEX内野手200110267.1226.7
9ミゲル・カブレラDET内野手20168261.8232.7
10アンソニー・レンドンLAA内野手20207259.737.1
10スティーブン・ストラスバーグWSH投手20207259.737.1
11ロビンソン・カノSEA内野手201410254.425.4
11アルバート・プホルスLAA内野手201210254.425.4
14ジョーイ・ボットCIN内野手201410238.523.9
15デビット・プライスBOS投手20167230.0232.9
16クレイトン・カーショーLAD投手20147227.932.6
17プリンス・フィルダーDET内野手20129226.8425.2
18マックス・シャーザーWSH投手20157222.631.8
19ザック・グレインキーARI投手20166218.8936.5
20デレク・ジーターNYY内野手200110200.3420

※1ドル=106円換算
※マイク・トラウト、ノーラン・アレナドのように延長での契約も今回は対象としています。

1位に輝いたのは大谷が所属するエンゼルスの同僚「マイク・トラウト」。その金額はなんと12年で455.8億円。年俸に換算すると約38億円にもなります。ちょっと想像がつかない数字ですね(笑) しかも、12年での合計の金額じゃなくて1年で…この金額だとトラウトは1試合出場で約2,000万円を稼ぐ計算になるそうです。さすがにやばすぎる…。

2位はマイク・トラウトと並ぶ若手のスーパースターである「ブライス・ハーパー」。ハーパーはトラウトと比べると100億円近く低いですがそれでも13年で349.8億円。こちらも年俸に換算すると約26.9億円となります。ちょっとトラウトと差がありすぎる気がしますが、エンゼルスはトラウトに対して生涯エンゼルスでいることを望んでのオファーですし、トラウト自身もエンゼルスから出るつもりはないでしょう。そして何よりも安定度で言うとトラウトの方が圧倒的に高いのでそこでの差が出た感じでしょうか。

と、ここまで1位2位と野手(外野手)が続き、3位もスタントンで野手(外野手)、4位にようやく投手のゲリット・コールが出てきます。コールは9年で343.4億円の契約。こちらも年俸に換算すると38.2億円とトラウトを上回り現時点でMLB1位です。総額で言えばトラウトよりも120億円以上低いですが年数が3年短いこともあって年俸で見ればトラウトを上回ります。

このトラウトとコールを見ればわかるのですが今のMLBの野手と投手に対する評価の違いが如実に現れています。

ポジションことの平均値

ポジション人数年数(平均)年俸(平均)
投手67.234.9
外野手312.730.2
内野手119.327.9

上の表は上記TOP20の大型契約をポジション別にまとめたものです。
今回のTOP20はあくまでも契約の総額ベースなのですが、平均年俸で見れば投手が34.9億円と最も高くなっています。ただ、平均契約年数で見ると投手は7.2年と最も短く、最も長い外野手の12.7年と比べるとほぼ半分近い数字になっています。これはやはり一般的に投手の寿命が短い、さらにはTJ手術(トミージョン手術)など故障する可能性が高く、全体的にリスクが高いと思われているからでしょう。あとここ数年のバーランダーなどで少し意識が変わりつつありますが、やはりMLBでは35歳を過ぎると投手は活躍できないのでそういうった年齢の選手に高額な年俸を払うのはリスクがあるという風潮があるのも一因かと思います。

そしてこの表で面白いのが1-3位まで外野手というのは上でも触れましたが、その3人以外に外野手がランクインしていないという点。直近で大型外野手が少ないというのもあるかもしれませんが、外野手も投手同様に守備範囲の広さなどを踏まえると年齢を重ねるごとに年俸に見合った活躍をすることが難しくなると考えられているのが一因かと思います。一方で、内野手は外野手よりは動きが少ないということもあり、TOP20の中に11名もランクインしています。あとはおそらく内野手は外野手よりも打撃を求められる傾向はあるので、打撃の良い内野手であればそのままDHに回すということも考えもあるのだと思います。現にアレックス・ロドリゲス、アルバート・プホルス、ミゲル・カブレラあたりはDHでの起用も見られます。

あと面白いのがTOP20の契約のうち2015年以降に結ばれた契約が11件もあるという点。近年MLBは年俸の高騰が叫ばれており、選手がより良い条件を引き出そうと代理人を使ってかなり激しい銭闘が繰り広げられています。その流れでマイク・トラウト、ゲリット・コールの大型契約があるのは間違いありません。今年はコロナ騒動で開催自体が危ぶまれる事態になっていますが、果たしてこの流れは今後続くのでしょうか…。ビジネス的な観点含めて注目です。

ちなみに日本人選手の2020年の年俸は下記のようになっています。

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